Ippukuboxのデザインの話 〜続き〜
こんにちは。高橋工芸の商品企画を担当しております。高橋みゆきです。
今日は前回の続きで、Ippukuboxのデザインの話を書きたいと思います。

サイズ感云々の話は前回も書いたので割愛します。
・・前回のコラムはこちら
箱の内側には越前和紙を貼っています。中はどれも共通のデザインです。
Ippukuboxの蓋を開けた時にパッと雰囲気が変わりませんか?
3色に塗った色と、クリアな木地の色、中に入れる道具や茶碗の色、どの色とも喧嘩することなく調和する色・デザインの和紙を選出し使用しています。

中に道具を入れるのに木のままで大丈夫かな?と考えた際、
高橋工芸に箱の内側に和紙貼りをしている製品があることを知り、
Ippukuboxも内側には和紙を貼ろうと決めました。
参考にしたのは節句人形を収納するための「収納箱」です。
収納箱製品ページはこちら

越前和紙は高橋工芸のある福井県鯖江市のお隣、越前市の伝統工芸です。
私は、越前市出身なので小学校の頃から何かと和紙の手漉き体験に駆り出されたり(遠足、社会科活動、etc・・)、卒業証書を自分で漉いたりと身近に体験していた伝統工芸でした。
福井県は、こんな風に身近に「ものづくり」が溢れている土地なのだなと思います。
Ippukuboxピンクの乱

さて、ここからはIppukuboxピンクのお話。
蓋を真田紐で結び止めるデザインになっています。
真田紐は白・エンジ・紺の3色でできていて、和の色調でトリコロールカラーになっています。
そして、塗りの部分はピンク。
このピンクが問題で、、あなたは、この色、ピンクに見えますか?
(使用ディスプレイによる色味の違い、、という話ではなく)
この色は見る人によってはベージュや肌色、オレンジっぽく見えるという人もいるほど。微妙〜〜な色なんです。
一般的に女性の方が男性より色をみる力が優れていると言われています。
確かに、日常生活でも、女性がヘアカラーやメイクを変えても男性は気付かない、と言われがちですよね。
資生堂は一度も同じ色の口紅を出したことがない
と言われるほど、女性の目はシビアらしいです。
色の話を始めると止まらなくなるので、、
Ippukuboxのピンク色の話に戻ります。
ピンク色の商品を作る時、私は細心の注意を払います。
「ダサいピンク」と「おしゃれなピンク」はギリギリの隣り合わせにいるからです。
“ネイルだったらOKだけどお洋服だったらNGなピンク”
こんな「ピンク」に出会ったこと、ありませんか?
Ippukuboxはお部屋に飾ってもらいたい、そんな「ピンク色」を目指す必要がありました。
そこで日本の住宅に多い壁の色、フローリング、畳の色などを調べました。
壁は白の壁紙が圧倒的に多く、フローリングは濃い茶色、畳はイグサの色、縁は緑か茶色、最近はモダン畳も多い、、などできるだけ情報を集めました。
日本のインテリアと一言で言っても多種多様にあるので、なるべくメジャーであろうお部屋を想像して、そこに合うように、、と色を決め、塗料屋さんにオーダーし調色してただきました。
こうして、Ippukuboxの「ピンク色」は完成しました。

おかげさまで(狙い通り?)たくさんの女性のお客様から「かわいい」とコメントをいただけております。(ダサいピンクじゃなくてよかった〜〜〜〜〜〜)
普段から何気なく使っている商品にもメーカーの並々ならぬ思いがこもってたりするものです。職業柄もあるかもしれませんが開発秘話的なものを読んで勝手に商品に思いを馳せることが大好きだったりします。
たまにはそんなことを考えながら、、イップクいかがですか?
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https://takahashikg.official.ec
Ippukuboxの詳しい情報はこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000055054.html
writing/高橋 みゆき miyuki takahashi
高橋工芸 商品企画担当。1990年9月18日生まれ。福井県越前市出身、鯖江市在住。
京都嵯峨美術大学短期大学部卒、大阪の絵具メーカーにて企画・プロモーションを経験後、結婚を機に福井にUターン。山が好き。
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