6 中塗り(赤)
下地の上に赤を塗ります。
完全乾燥のため1日以上置きます。
7 中塗り(黒)
赤の上に黒を塗ります。
こちらも1日以上乾燥させ次の工程に進みます。
8 研ぎ出し
最初に荒いサンドペーパーで黒の塗装の表面を削り取ります。
細かいサンドペーパーに変えて柄を研ぎ出します。
塗料の乾燥が不十分だと塗装が剥がれてしまうことがあります。
黒の塗装を削り、下に塗った赤を出します。
黒と赤のバランスを見ながら、柄にしていきます。
9 上塗り(裏)
箱の裏は乾漆に塗ります。底の部分は使用時に傷がつきやすいので他の面とは塗装を変えています。
乾漆は、ザラつきのある仕上がりになります。
<おまけ>
シルクスクリーンで「越前塗」を印刷します。
10 上塗り(1回目)
クリア塗料で上塗りをします。
埃など異物が混入しないように注意を払います。
全ツヤのクリア塗装により、研ぎ出した柄がより一層輝きます。
11 上塗り(2回目)
一度に厚く塗ると液だれするため2回に分けて塗ります。
12 乾燥
乾燥させて、完成です。
この後内側に和紙を貼り、梱包し箱に入れて納品します。
高橋工芸の根来塗りは箱に塗装していますが、お椀など色々なものに使われている塗り方です。
同じ根来塗りでも手作業で柄出しをするため商品によって仕上がりは様々。
根来塗りの漆器を見る機会があればご自身の好きな根来塗りを見つけるのも楽しいかもしれません。
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