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人は見た目が100パーセント

2020年7月7日 - takahashi-kogei

人は見た目が100パーセント?


こんにちは。高橋工芸の高橋みゆきです。

今日は商品ビジュアルについてのお話です。
※この記事内での「商品」は「物品」に絞ってお話します。

タイトルはドラマ化もされた漫画のタイトルをお借りしました。
皆様はどう思われますか?
私は、人は見た目が100パーセント、とは思いませんが、他人からは少なくとも99パーセントくらいは見た目で判断されると思っています。

あくまで他人からの話ですから、他人との関わりに重きを置かないライフスタイルの方にはあまり関係のない話かもしれないですね。

消費者に届く商品を作るためには


人の見た目の話は人それぞれ、ということで、では商品の場合はどうでしょう?
当たり前ですが、商品は消費者のために作ります。消費者とは商品を買ってくれる人のことです。

どんなに素晴らしい技術や想いを込めた商品を作っても、消費者に届かなければそれは「商品」にすらなり得ません。(悲しみ…m_m..)

では、消費者に届く商品を作るためにはどうしたら良いのか?

まず、購買行動について考えてみます。
皆さんがどこで、どうやって買い物をするか、ということです。

1、お店で商品を見て選ぶ
2、ネット通販・カタログ通販で見て選ぶ
3、サブスク契約で定期的に届く
4、クラウドファンディングで商品のストーリーを見て選ぶ

細かく考えるともっとありますが、この4つくらいにしておきます。
1、2は利用される方が多いのではないでしょうか?

消費者に寄り添った商品をつくる


購買行動も踏まえた上で、
消費者に届く商品を作るためにはどうしたら良いのか?

まずは、消費者に寄り添った商品をつくる、こと。
消費者に「ほしい!」と思わせなければいけません。

しかし、この消費者、とは具体的にどのような人たちでしょうか?

小学生の男の子と、80歳代のおばあちゃんが欲しい商品は共通するでしょうか?

消費者に寄り添った商品をつくるために、その消費者の人物像を作り上げます。
これが「ペルソナ」です。

子供向けのおもちゃを開発しているなら、何歳児向けの商品なのか?マンションなど狭い部屋でも楽しめるものか?それとも戸建ての広いスペースが必要なおもちゃなのか?一人で遊ぶものなのか、親や兄弟と遊べるものなのか?など。
1つ1つ設定していくことで、どんな消費者に寄り添う商品なのか明確にすることができます。

商品の品質が良ければ、ビジュアルは重要ではない?


先ほど例に挙げた、子供のおもちゃで考えてみましょう。

ペルソナは、マンション住まいの核家族の子供に設定します。
3歳の男の子。両親は30代で共働き。部屋で元気に遊びわまるので騒音を心配して、なるべく静かに一人遊びができるおもちゃを中心に所持しています。
田舎にくらす祖父母の家が大好きで、広い廊下を走り回るのを見てマイホームを検討中。・・・という設定にします。

子供のおもちゃで大切なのは、まずは安全性でしょうか。
危険覚悟で子供に買い与える大人はそうそういないでしょうから。
「日本製」や「ヨーロッパ企画の玩具検査クリア」という文字があると安心して買える感があります。

では、安全性があって丈夫であれば、ビジュアルにこだわらなくてもいいのでしょうか?

ペルソナを見て見ましょう。使うのは3歳の男の子、買うのは30代の両親。
3歳の男の子は買い与えられたおもちゃを素直に使うでしょうか…
その子が好きな色であったり、好きなキャラクターが描いてあった方が喜んでくれそうですね。

想像してみます。
おもちゃ屋さんでおもちゃを選ぶ姿を。
男の子は好きな色や興味のあるキャラクターを指差すでしょう。両親は、マンション住まいということを考え、音の有無や狭い部屋でも楽しめるか、安全性をチェックするでしょう。
この姿を想像した時、おもちゃのビジュアルにはこだわらなくてもいい、とは言えないでしょう。
キャラクターを入れるのであれば大きく子供の目に入るようにするべきですし、おもちゃ自体ではないですが、パッケージには大きく安全性を示す必要がありそうです。

ここで面白いのが、ペルソナである3歳の男の子はそのままでも、買う人を祖父母に転換すると、ちょっと違う商品像が見えてきます。
祖父母は可愛い孫のために、うちに遊びに来たときに遊ぶためのおもちゃを検討しているとします。ネット通販で色々みている姿がリアルでしょうか。
マンションとは違い、広い廊下のある家ですから、廊下を走り回る車や大きい滑り台でも検討内容に入って来ます。
もし、マイホームの検討を考えている、ことを聞いていたなら、新築祝いに…ということを考えるかもしれませんね。

ここでもビジュアルは重要な役割を果たします。
ネット通販でも最初に目に入るのは商品の写真です。海外のおもちゃによくあるビビッドすぎる色使いのものはチープに感じてしまう人もいそうです。
柔らかい色調や、派手すぎない色使いのおもちゃの方が、それを使って遊ぶ孫の姿を想像しやすそうですね。
さらに可愛い孫にプレゼントするものですから、多少値がはっても安全性は見落とさないでしょう。木製であるなど長く使える特徴もウケそうです。木育や知育というキーワードも、より一層そのおもちゃの価値を上げてくれます。
新築祝いにするなら、こだわりのマイホームに合わないおもちゃ(それもサイズ大きめ)や、すぐ床を傷つけそうなおもちゃは却下されそうですね。

つらつらと私の妄想を書いてきましたが、消費者に寄り添うためには必要な作業になります。
この記事は私が一人で書いてきましたが、実際に商品を企画する際には何人かで話しあったり、実際にペルソナに近い層の方に話を聞いたりしてもっと濃いペルソナ像を作ります。

結局、商品も見た目は大切


消費者に選んでもらう以上、選ばれる理由が商品にはあります。
自分で選んで買った商品を見てみても、何かしら選んだ理由があるはずです。

もしかしたら、あなたはその商品のペルソナ像にピッタリの方で、メーカーにそっと寄り添われた結果、商品を買わされたのかもしれませんよ!笑

そんなことを考えながら自分の買い物を振り返ると新しい発見があったりして、面白いかもしれません。
梅雨の時期、外に遊びに行く機会も少なくなると思います。
そんなことを考えながら、たまには一服いかがですか?

ほっと、一息。
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writing/高橋 みゆき miyuki takahashi
高橋工芸 商品企画担当。1990年9月18日生まれ。福井県越前市出身、鯖江市在住。
京都嵯峨美術大学卒、大阪の絵具メーカーにて企画・プロモーションを経験後、結婚を機に福井にUターン。山が好き。


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